1周目のタイム

SR
タイムアタックに於いて、1周目の遅れがなんとも頭を悩まさせる要因である。
発進する場所からスタートラインまでの距離が短いので、それまでに最高速度へと持ってくるのは不可能である。
ましてや初代では、レイジやR4のようなロケットスタート技は無いので、1周目のタイムの遅れは諦めざるを得ないことになる。

しかし、長年の研究によってこれの改善策が発見されたのだ!
それがSR・スタートリバースと呼ばれるもので(R研が命名)、トータルタイムをより多く削るための重要な役割を担う。

初代では、スタートラインでタイム観測が始まるが、それまでは助走区間という訳で自車は自由に行動が出来る
自由に行動できるということは、当然、逆走も可能。
そう、スタートラインに到達する前に出来るだけ逆走して転回すれば、通常以上のスピードでスタートラインをぶち通ることが出来るのだ。…て、ここまでは誰でも考えることだが。
しかし重要なのはここから。
スタートポイントから本線に合流してバックしようとしても、ガードレールが敷き詰められており逆走は不可能なのである。

しかし、なんと一定の距離を離れると、このガードレールが消えるということが確認された。
ホームストレート下り坂の手前まで進めばガードレールが消えるようになっており、坂を下らずマシンを転回させれば、ロスなくSRを使用できる。これを利用しない手は無いだろう。
これがSR。
自車は青車なのだが、スタート前に278km/hへと到達できる。
よって、スタートの遅れが全て消え去り、全てのラップタイムを揃えることが出来る。

SRするのに30秒ほどかかるので面倒だが、これのお陰で1秒以上縮められるので積極的に使っていきたい。

以下はSRの目安。この場所で転回することで、タイムリミットギリギリまでSRを使用できる。
しかし敵車の関係上、これがベストではない。そういった調整は各自で調べてほしい。
初級中級上級TT
中間トンネルの中間で転回しなければ制限時間に間に合わない。
特に青車の場合は、早めに転回しなければ間に合わないので気をつけよう。
中間トンネルを越えたジャンプポイント辺りで転回を終了させておく。
転回中にトップの敵車2台に抜かれるので、こいつらに接触しないように。
小さなジャンプポイントがあるところで転回すればいいが、さらに逆走して転回し、このジャンプポイントを残り時間33秒ぐらいで通過できるように調整してもギリギリ間に合う。上級と同じだが、黒車の場合はそこまでバックしなくてもいい。
スタートライン前で285km/hほど出ていれば御の字だ。
なお、黄色車は2回ブロックしておく。



R研スタート
SRを使用すれば1周目の遅れが全て解決される。しかしその場合、一番懸念されるのが『制限時間』である。
上記でも軽く触れているが、より速くスタートさせることでSRの時間を長くさせることが出来る。

一番速く加速できる方法として、以下のような手順がある。
●回転数の針を6・7の間でスタートし、ブレーキを押すと同時にすぐさま2速に上げる。
ポイントはブレーキング。ここでブレーキを押さないと、次に2速に上げた時に回転数が大幅に落ちてしまう。
このブレーキはかなり重要な役割を担っているのだ。

しかし、回転数の針をGOと同時に6・7に合わす事はかなり難しい。何か分かり易い目安を作ることで、タイミングを合わすことが可能である。その目安として、筆者は下記のような方法で加速させている。
●カウントダウン中アクセル全開⇒カウント1でアクセルオフ⇒GOの少し前にアクセルオン
基本的にこのような手順でやると、ちょうど回転数の針を6・7の間でスタートできるようになる。

また、このタイミングが完璧であれば、中級や上級でも黄色車の前に出てブロックすることが出来るのだ。
それほど効果的ではないのだが、ここで黄色車をブロックしておくと、スタート後の『敵車ダンゴ』の一端が崩れ、黄色車一台を安全にパスすることが出来るようになる。是非、覚えておこう。
*自車が黒車の場合だと可。青車だと前に出ることは不可能。
カウント2まではアクセル全開。カウント1になる直前でアクセルをオフ。針が、回転数が5000rpmに来た時にアクセルオン。回転数を6・7に合わせることが出来る。
       ┌─────────────────────────┘
同時にブレーキング。その瞬間にギアを2速に上げる。2速を長めに引っ張ることで、黄色車をブロックできる。黄色車を単独で安全にパスできる。

スタートダッシュ・パーフェクトプレイ動画 0.6MB



塵も積もれば

タイムを揃える
初代でのコース周回数は3周(初級は2周)。そのタイムの合計がトータルタイムだ。

初代ではスピード補正という1.50もの速度ズレがある(初級コース全長を4108M(リッジ5サニービーチ)とした場合)。
自車が100km/hで走っているとすると、実際には150km/hも出ているということ。
これを時間に置き換えてみると…それは恐ろしいことになる。
0.1秒の差は実際には0.15秒の差…ということは、2秒差だと3秒も差が生じているということになる。

例えば、中級35秒の平均時速は281.691km/h。これはスピード補正値を割っているのだが、もしこれを割らずに計算すれば422.537km/hとなる。
ここで34秒900となると、その差は歴然となる。平均は282.499km/hだが、スピード補正無しでは423.748km/h。
そう、わずか0.1秒の差で1km/hも差が生じているのだ。
スピード補正で差を誤魔化しているだけで、実際のところではそれ以上の差が発生している…ということである。

その為、少しであるはずのタイム差が初代では大差に結びつかれるのだ。ましてや高スピードでのTAであればなおさらだ。
よって、このラップタイムを揃える必要性が十二分にあるということは自明の理。ラップタイムの小さな遅れが、トータルでは大きな反響となって帰ってくるのである。

ここで例題を書いておく。
49秒874 49秒590 49秒129 2分28秒593
2・3周目の差が0.4秒。たいした差ではない…と思うが違う。

ここでタイムを揃えてみると…
49秒112 49秒149 49秒191 2分27秒552

ラップタイムの0.4秒ほどの差が、トータルで1秒近い差として帰ってくるのだ。このように考えると、如何に小数点以下の数字の積み重ねが大きいものだというのかお分かりいただけると思う。
たかが0.4秒…されど0.4秒…この差がタイムの差を生んでいるのだ。


ちょっと遅れたぐらいだから…という言い訳は、TAでは何ら通用しない。
TAでは如何にタイムを揃えるかが焦点。
全長が短いコースでのタイム差は、大きな差となる。
TAではもちろん車速が高いため、小さな遅れが致命的なタイムロスとなりうるのだ。


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[リッジ完全補完計画] [リッジレーサー研究室]