サイレントドリフト

初代に於いて重要となってくるのがサイレントドリフト・SDである。

SD
初代のTAにおいて最大重要点となるのが、サイレントドリフト…そう、『SD』である。
もう言う必要は無いと思うが、SDはドリフトの挙動を少し変えた走法で、うまくやると速度が上がり、最高速度を越えることだって出来る。単なるバグ技なのであるが、れっきとしたゲーム仕様なのでタイムアタックで使用することに抵抗はない。

平均速度が最高速度より遥かに高い…といった、通常の理論を越えるようなことが可能となる。
よって、初心ユーザーが『絶対無理だろ!』と言うようなタイムが出せるのである。


SDの特徴
SDには以下の特徴がある。

●瞬間的にアクセルオフ→ブレーキと押すことで可能。
●SD中は高い加速力を得ることが出来る。
●SD中は、アウトへと膨らんでいく傾向がある。
●SDの速度が高すぎると、解除後にスピードバグが生じる。
●SD中は、ジャンプやシフトチェンジによる減速は生じない。
●連続して使用できない。
●SD前のアクセルオフの時間で、SDの途切れやすさの度合いが変わってくる。


アウトインアウト
前述の通り、SDはアウトへと膨らんでいく傾向がある。よって、SD開始地点(アプローチ)を道路のセンターやアウトから行なうと、SD中にアウト側の壁に激突してしまうのだ。
しかし、だからといってSDを使わないのはタイム短縮に繋がらない。
よって、カーブ前にアウト側に寄り、イン点まで徹底的に寄せてからSDを開始することで、無駄なくSDを展開させることが可能。
しかしタイミングは非常にシビア。これについては一言では語れないので、何度も走りこんでタイミングを体得するしかない。

壁を恐れていては、真のタイム短縮は不可能だ。


スピードバグ
SD後に起こるメーターのバグ。
級の違いとSDの速度でバグの度合いが違っており、モードがTTでSDの速度が高いほどバグがひどくなる。
これを抑えるのがタイム短縮の秘訣で、シフトダウンやアクセル連打で惰力を抑えてバグを低下させる。
黒車×TTの場合、340km/hでSDを解除したら、瞬間的に速度が216km/hまでに落ち込む。
そしてその後は、280〜260km/h間をぐるぐると行ったり来たりする。この間は、SDの最高速度が高いほど長くなるのだが、シフトダウンやアクセルオフ(連打)などといった減速方法を用いると、その時間を短縮することができる。

シフトダウンなどでそのバグを調整し、次のSDまでにスピードを290km/h前後に固定させることが重要となる。


シフトダウン
シフトダウンすると、そのギアの最高速度まで一気に減速させることが出来、ブレーキ以上に効果的。
しかしシフトダウン減速の恩恵はそれだけではない。
実は初代リッジでは、シフトダウンした後にSDを開始し、瞬時にシフトアップすると加速力が向上する…という要素が隠されているのである。
劇的な効果は現れないのだが、より最高速度を引っ張るためには重要なことだ。
シフトダウンはこんなところで役に立つ!!

青車の場合、ヘアピンはSDで抜けるのだが、自車の車速が高すぎると曲がりきれない。
よって、シフトダウン2個で適度な速度へ落としてからSDをすることでぎりぎりに曲がれるのだ。

また、SDの加速力も向上するので一石二鳥となるわけだ。


無防備時間
SDはタイム短縮の奥義。簡単に最高速度を越えることが出来るとされているが、そんなSDにも弱点は存在する。
SDは連続して使用することは出来ないのである!SDが切れた直後は、いくらSDの操作をしようもドリフトされない。
この『ドリフト後の、ドリフト出来ない時間』を無防備時間と呼ばせてもらう。

無防備時間に色々と手を焼いたタイムアタッカーは少なくないはずであり、殆どはこれがミスを誘発させる要因である。
よって、この無防備時間を完全に把握すれば、どこからSDが可能なのか…ということが分かるため、ロス無くSDをつなげることが出来る。

しかしこの無防備時間。実は事前のSDをどんな状態で立ち直らせたかによって、この時間が変わってくるのである。

マシンの向きが傾いた状態で解除。
傾きが甚だしいほど無防備時間が増え、
次SDが使えるまでの時間が長くなる。

一番最悪なパターンである。


マシンの向きが路面と平行の状態で
解除すると、無防備時間を大幅に
削減できる。よって…

この地点でSDを開始できる。

また、ここで更なる要素が発覚した。実はSD解除前のカーブの形状によって、次のSDの無防備時間も変わってくるのだ。

例えば解除前のカーブが左カーブの時。
この場合、マシンの向きを路面平行のやや左に向けて解除しても、無防備時間を減らせられる。逆に、右に少しでも傾けると無防備時間がやたらと増えてしまう。平行状態か少し左へ向けて解除する…という気持ちで解除するのが一番いいのだ。
もちろんあまりにも左へ傾けて解除してしまうと無防備時間が増えてくるので、できるだけ平行状態で解除することを心がけることが、初代TAのタイム短縮の秘訣なのである。

カーブが右の場合は、これの逆になる(右に少し傾けても解除可)



SD持続効果
SDは『連続で使用するほど加速力が上がる』という特徴がある。
前述の『無防備時間』を把握し、出来るだけ短時間にSDを繋げていくと、次のSDの加速力(最高速の伸び)が向上するのだ。

SDを解除させ、すかさずSDを開始するとそのSDの加速力が向上する。
←は青車中級であるが、短時間で最高速度が314km/hまで高まっていることが分かる。
SD解除後、時間を空けた後のSDと、時間を空けずに直ぐにSDを開始したときの加速力は確実に差がある。
前述した『無防備時間』を把握し、出来る限り短時間でSDを繋げていくことが、タイム短縮の秘訣なのである。


ジャンプドリフト
初代には中級に1ヶ所、上級には3ヵ所のジャンプポイントがある。
ジャンプポイントは着地の衝撃で自車の速度が大幅に落ちるのだが、これをSDを維持しながら飛ぶことで着地の減速を防止することが出来るのだ。


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[リッジ完全補完計画] [リッジレーサー研究室]