初めに自転車について…… 

『初めに』と言いつつ出来上がったのがだいぶ後というツッコミがありそうですが、まあ気にしないでください。
ここでは、私が培った自転車のノウハウを生意気ながら書いています。
自転車の良さ、自転車の醍醐味など、分かって頂ければ幸いかと存じ上げます。

 自転車とは、1810年代、ドライスというドイツ人が作った『ドライジーネ』と呼ばれる、足で地面を蹴って走る二輪車に始まったといいます。

 自転車はシンプルな形状のフレームと数個のパーツが組み合わさって構成されている、エンジンではなく人間の力が動力の車です。
 そもそも自転車は人力なので、そんなに遠くへは行けなさそうな感じがしますが、装備がしっかりしていれば意外と速く長距離を走れます
確かに車と比べると、スピードは2倍以上違いますが、それでもトータルの時間は、自転車は車の倍以上の差が出る、という事はありません。渋滞や信号など、色々な交通事情があるわけです。
 大阪市内など、混雑が予想される大都市では、自転車の方が速く走れると言う事も多くあります。

 自転車走行について…… 

 とは言え、やはり自転車は人力なのでだんだんと疲れが出てきてしまいます。先のことを考えて体力を温存と言う、RPGのMP節約のような事をしなければなりません。逆にそれが上手くいけば、かなりの長距離を走れるという事に繋がります。
 一言で『体力温存』と言っても、色々な方法があります。
 まず基本は下り坂はペダルをこぐと言う事。速度をつける為にペダルをこいで、勢いで行ってしまうということです。これは重要なんですが、気を付けないとこけて大怪我になりかねません。こがないでそこで体力を回復すると言う方法もあります。
 次に信号をよく見ること。折角スピードがついたと言うのに信号に引っかかって停止してしまうと言う事は絶対に避けなければなりません。なので、先にある信号をよく見て、赤になったらこぐのをやめてとろとろと進みます。
 また『あの信号はもうすぐ赤になるな』と言う『予想』も必須です。さっきからあの信号はずっと青なので、自分がこれからどんなに全速で行ってもつまずいてしまう ということも判断します。
 また、下り坂後に信号があるときは、まず下りの途中で停車し、信号が青になった時を見計って一気に下ると言う、ちょっとセコイ方法も重要です。ただ、車道で止まるのは車達にちょっと迷惑がかかるので、歩道がある所だと大丈夫でしょう。
もちろん信号無視はご法度ですよ。(^^;)

 自転車の場合、ただ乗ってこげば良いという訳ではありません。上りは前に重心をかけ、下りは後ろに重心をかけて走らなければなりません。上りはそれほど気にしなくて良いですが、下りだけは気を付けないと前にこけてしまう事があります。もちろん路面の状態を見る事も重要で、石や空き缶を踏んでしまうだけでもジャンプしてしまいます。

 そしてやはり何と言っても重要な事は、ギアチェンジ。レイジレーサーのギアチェンジ並みに必須です。
一般にマウンテンバイクでは、前に3速、後ろに7速(8速)が多いです。
私は、前のギアはあまり使ってませんが、後ろのギアは何度もチェンジしています。一気にチェンジしてしまうとギアチェーンが外れてしまう恐れがあるので、一つずつ順番にチェンジするのが正攻法と言えます。

 自転車の走行可能場所とは? 

 自転車は、一般に歩道を走れば良いと思われがちですが、ハンドルバーの幅が60cm以上ある自転車は歩道を通行する事は出来ません。私が今乗ってる自転車は幅が60cm以上ある為、歩道が走れません…と言いたいですが、どうしても歩道を走らなければならない状況というのもあります。自転車の辛い所です。
 なので、自転車は車道を走らなければなりません。ですが中には車が、車道を走っている自転車にクラクションを鳴らしてくることもあります。ここで私はハッキリと言わせて頂きます。
 『鳴らすなぁ〜〜〜〜!!!!!!!!』
確かにたまに車道をフラフラと走ってるチャリ人がいますけど…
なので、クラクションを鳴らす人に私はこう言います。
『では私はどこを走ればいいんだ』と。
歩道も車道も駄目で、じゃあ後はどこを走ればいいんだ。
でも実際、車道に自転車が居ると、車側からだと確かに邪魔ですけど。仕方ないですね…(汗)

 自転車のマナーについて…… 

 自転車には『免許』というものがありません。という事は、どのように走ればいいかを良く判らずに走っている方は多いでしょう。
以下のマナーを守って走るのが、基本的に原則です。どれもバイクや自動車に言える事ですね。

  1. 左側通行を守る。
  2. 無灯運転はしない。
  3. 迷惑放置しない。
  4. よそ見、飲酒運転はしない。
  5. その他

 1の左側通行は、殆どの人は守っていないです。まだ歩道なら許せそうですが、たまに車道も右側で走行している人もいます。それもいきなり歩道から車道へと飛んでくる事もあり、車運転側にとってはこれ以上の驚きはないでしょう(汗)。
 2、無灯すなわち夜間はライトを点灯させるということです。道を照らし出す事は勿論、対向車や歩行者などへの、『自分はここにいる』というような自己顕示の為でもあります。実際、真っ暗な夜道を無灯で走ってたら、全く見えないのでかなり危険です。
 3は違法駐車。いくら自転車だからと言ってそこいらに放置していいものではありません。車と同じく、指定の駐輪場で駐車します。
 4よそ見は大怪我につながるので、絶対に避けたい事ですね。飲酒運転は、なんかの法律番組で自転車での飲酒運転は罰されるって聞いた事があります。
 5のその他とは、『自転車禁止のマーク』がある看板の道路は通行禁止や、高速道路に入らない、自転車は一列で走る…など、ごく当たり前のような事です。なお、車両進入禁止の看板がある道路でも『自転車を除く』と書いてあれば通行可能です。
ここでこんな事言っても何も変わらない気はしますが、とりあえず(笑)。

 自転車の醍醐味ついて…… 

 ある意味操作が難しい自転車。上り坂が辛いので敬遠しがちな方は多いと思います。スピードも、バイクや自動車に比べると遅く、長距離の移動は辛いです。ですがそれらの要素が自転車の魅力なのです。
 なんと言ってもエコロジーで環境にやさしい。騒音もないので静かに走れる。そして峠を越えた達成感は最高です。
 もちろん坂を上っている時はしんどくて、何度も来ている峠だと『早く終わってしまえ』と小さな怒りが芽生えることもしばしば。でも初めての場所だと、『この坂はどこまで続いているのか』『途中で途切れてはいないか』などと言う不安と期待が押し寄せてきて、何とも言えない緊迫感を味わえます。
 『峠って言っても大阪の山は大した事ない』と思われがちですが、そんな事は全くありません。そりゃ中部地方の白山や立山の様な高山はありませんが、河内や和泉地方の山々だって馬鹿に出来ません。どこだって険しい山はあるということです。

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